お知らせ

2024.02.12

お知らせ

焼酎ツーリズムかごしま2024無事に終了しました!!

2回目の開催となる焼酎ツーリズム、参加されたみなさま本当にありがとうございました!

おかげさまで大きな事故もなく無事に終了することが出来ました!

前回の約1.5倍の参加人数となった今年ですが、ひとつ残念なことは、雨雲がかすって行き雨が降る時間帯があったことでしょうか。それでも焼酎蔵の中では杜氏の説明を熱心に聴きながら、お湯割りで身体を温める参加者の皆さんがいて外の雨のことなど全然気になりませんでした。

初めて参加された方も、前回に続き2回目参加された方も、9蔵を中心にそれぞれの焼酎ツーリズムを楽しんでいたのが印象的でした。

去年もですが、サコッシュを首から下げて地域を歩いている人たちがウロウロしているという異様な光景は、新鮮で感動するものがありました。また、各焼酎蔵も、それぞれの特色を活かして参加者のみなさんをおもてなししている様子が胸熱でした。

そして、今回初の試みとなるスピンオフイベント〈そつのんごろカレッジ〉では、ツーリズムの振り返りをはじめ、山梨のワインツーリズムの話や、大学教授の研究発表、しかもお酒について!芋焼酎にとっては大きな問題であるサツマイモの病気の話など。普段はなかなか触れることがないたくさんの学びの時間となりました。蔵(グラ)レコチームの活躍もあって話の内容を整理して理解することができ、振り返りにとても役立ちました。屋外のマルシェエリアでは美味しいご飯、おつまみ、お菓子、コーヒー、アーンド焼酎と、お腹も満足なイベントとなりました。

運営としてはまだまだ至らぬ点も多く、ご迷惑をおかけしたところもあったかと思います。日々勉強だと思い精進いたします。そして、助けてくれたスタッフのみんな、協力してくれた地域のみなさん、本当にありがとうございました!

また来年も焼酎の産地でお会いできることを楽しみにしております!

「みなさん、推しは見つかりましたか?」

焼酎ツーリズム実行委員会 小林史和


焼酎ツーリズムかごしま2024の様子


 今年は9蔵のお蔵さんに参加いただき、各お蔵さんごとの焼酎づくりの特色や想いを楽しむことができました。

参加焼酎蔵:濵田酒造株式会社伝兵衛蔵・若松酒造株式会社・薩摩金山蔵・大和桜酒造株式会社・有限会社白石酒造・田崎酒造株式会社・西酒造株式会社・小正醸造株式会社 日置蒸溜蔵・小正嘉之助蒸溜所株式会社


そつのんごろカレッジの様子


マルシェエリア

カレッジエリア

1限目 一般社団法人ワインツーリズム 大木 貴之氏講演「ツーリズムで現れる地域の変化」 

 大木さんは山梨でお店をオープンしましたが、その当時人もお店も少なく、街はシャッター通りとなっていました。さらに、地元の人々が地元のワインを楽しむ文化もほとんどありませんでした。この状況の中、自分たちの商いを持続可能にするために始めた取り組みの一つが『ワインツーリズム』です。
従来のツアー形式ではない『ツーリズム』には、イベント後も人がワイナリー巡りやお店巡りをしやすくなる仕掛けがあり、この取り組みを通して活きたコミュニティが育まれていくことを学びました。


2限 鹿児島国際大学研究発表「経済・文化からみた酒と鹿児島」 

鹿児島国際大学 経済学部 講師 平出宜勝
「お酒の輸出と観光の相互作用について」

 海外からの観光客数とお酒の輸出額が増えていることや、観光客数が1%上がった場合のお酒の輸出額の変動数を学びました。観光客数が上がれば焼酎の輸出額も増え、輸出額が増えれば観光客数が増える好循環を目指していきましょう!という機運が高まりました。

鹿児島国際大学 経済学部 特任准教授 福田正彦
「焼酎の輸出不振の原因と打開策」

 海外では焼酎〈shochu〉の認知度が低い背景に、ソジュの存在や、食中酒の文化が無いこと、観光で訪れた人も焼酎に触れる機会が少ない現状があることを問題提起。打開策としてブランドイメージの確立と、接触機会を増やすための博物館という観光拠点の整備などの提案をお話しされました。

鹿児島国際大学 国際文化学部 教授 大西智和
「地域の酒をいかしたツーリズム」

 全国の様々なお酒のイベントを調査し、人の流れを作るためには、歴史的な要素も組み合わせることでより魅力的なツーリズムになっていくという提案をお話しされました。イベント型であれば全国から人も集まり、MAPにその土地の歴史情報も記載することで歩いて回る要素が増えることを学びました。


3限目 みんなのサツマイモを守るプロジェクト -SAVE THE SWEET POTATO-「さつまいも市況・基腐病と対策・生産者の現状」

 みんなのサツマイモを守るプロジェクト(略して SSP)では、全国で拡大している「基腐病」への対策の情報共有や貢献事業を行なっています。「基腐病」への対策はまだ存在していないのですが、SSPでは種芋や苗から病気になっていることに着目し、主に土づくりにアプローチしています。農家さんでの取り組みをWEBサイトを通して情報共有を行なったり、また消費者へも現状が届くように活動を行っています。これからも生産者・企業・大学が協働して取り組んでいくことを続けています。


4限目 焼酎蔵トークセッション「焼酎ツーリズムからみる鹿児島の未来予想図」

登壇者:
小正醸造株式会社 生産本部 蔵長 兼 マスターブレンダー 枇榔誠 さん
田崎酒造株式会社 代表取締役社長 松林忠臣 氏
濵田酒造株式会社 コミュニケーション部長 平石智也 氏
大和桜酒造株式会社 5代目蔵元 兼 杜氏 若松徹幹 氏
モデレーター:冨永 咲 氏( LINK SPIRITS 株式会社 代表 )

 焼酎ツーリズムを2回開催し感じた手応えと今後の焼酎ツーリズムについて話し、会場参加者と共にトークセッションするような時間になりました。


グラフィックレコーディング(グラレコ)は、話の内容をその場でリアルタイムに文字やイラストとともに記録する手法です。話の理解を促進することが期待できます。また、読み返しながら「あの時あんなことも言っていたな」と思い出したり、大切な人とここで感じたことを自分の言葉で共有する際に役立てていただけますと幸いです。