お湯割りグラスに半分ほど注がれたお湯、その内側を這うようにゆっくりと焼酎を注いでいく。
水面まで達した焼酎は少しスピードを増してグラスの底まで落ち、たまご型の楕円を描きまた水面へと上昇してくる。
少し熱かったお湯も、常温の焼酎と触れ合うことで ちょうどいい飲み頃の温度に落ち着く。
この、焼酎がお湯の中でくるっと対流するように、鹿児島を巡り、楽しむ人たちが増えていき、焼酎蔵のある地域で人と人との出会い、そしてお金の流れが緩やかに循環することを目的としているのが「焼酎ツーリズムかごしま」です。
大切なのは「またこの地を訪れたい」と思うちょうど良い空気。鹿児島の地で昔から育まれてきた焼酎の文化が、地域に落とし込まれじわじわと伝染し、お湯割りグラスの中のように循環していく未来を描いて。
芋焼酎の産地である鹿児島県。
偶然か必然か、この地だからこそ涵養(かんよう)されてきた焼酎文化。いつも何気なく飲んでいる焼酎の産地ならではの景色や気候、郷土や暮らしている人たち。
五感を駆使して味わい、楽しんでほしいとの想いから開催しています。実際に産地を体感してもらうことで、参加者みなさまの新たな醸成に繋がれば幸いです。
当日は地域を巡りやすいように循環バスが走ります。
お申し込みいただくと「焼酎蔵の資料」や「地域案内冊子&バス時刻表」「バスチケット」などが届きます。これら資料やWeb・SNSをもとに、「どのエリアに行こうか?」「ご飯はどこで食べようか?」などの予定を事前に立てていただきます。そして、当日はその予定を基本に、鹿児島の焼酎の産地を楽しみます。あなたにとって お気に入りの一本を見つけていただければ嬉しいです。
焼酎ツーリズム実行委員会 実行委員長 小林史和